2019年03月24日
【AMOEBA化】 ”MAGPUL-PDR-C” ARES製電子トリガー・インストール
いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
今回はMAGPUL-PDR-Cの電子トリガー”AMOEBA化”です。
というのも、もう何年も前にPDRを購入したのですが、ノーマルのトリガータッチが悪すぎて
そのままでは使う気が起きず、手付かずのままほったらかしておりました。
(ノーマルのトリガーシステムは後方にあるメカボックスにリンクを介したシャフトでアクセスするため、
動作が重く、感触は最悪です)
そしてお気に入りの”AMOEBA”のシステムを移植できればトリガータッチ改善、プリコックなどの
セミの切れなども手に入ると思い、SAI-GRYライフルのカスタムと同時に改造する事にしました。
さて、という事で前回のGRYのAMOEBA化の際に取ったデータがこちら。
・セクターギア中心と磁気センサーの位置関係
・セクターギアと磁気センサーの奥行位置関係、センサーの厚み
・トリガーのマイクロスイッチの端子仕様
・セレクター磁石とセミフル切り替え用磁気センサーとの位置と動作の関係
・PDRに組み込む際の配線概略図
ARESからは基板のみで購入可能です。(6000円+送料)
AMAZONで購入したら香港からの国際便でした。
という訳で早速PDRをバラします。
こちらはノーマルメカボックス。
付いていたマイクロスイッチ、それを作動するためのリンクメカ、バネ等は全て取り外します(使用しません)
さてこちらはARES製のAMOEBAメカボですが、セクターギアの磁石の位置、極性を確認します。
この磁石の位置は3セル、強めのバネでのプリコック仕様です。
基本的には同じ仕様にするつもりなので、後ろから3番目の穴に極性を間違えない様にネオジム磁石を挿入。
(φ5×3)
セクターギアはどこのやつだったか不明・・・
ですが海外製の電動ガンに入ってた物なので、鉄製で強度は十分です。
PDRのメカボックスにセクターギア位置検知磁気センサー用の穴を開けます。(上記で調べた寸法を参考に)
AMOEBA基板の青い方。飛び出ているトランジスタみたいなやつが磁気センサー。
パチリと切断。
端子の向きなどを間違えない様に、カラフルな配線を使用しています。
ハンダ付けして被覆します。
磁気センサーをホットボンドで固定。
・磁気センサー
・トリガー用マイクロスイッチ
・セミフル切り替え用磁気センサー
それぞれを延長配線し終わった時点で動作確認。
無事動きます。セミフル切り替えは磁気センサーに磁石を近づけたり離したりで切り替わります。
トリガーブロック。
トリガー用のシャフトは取り除き、オムロン製の小さいマイクロスイッチを配置。サイドから2点でねじ止め。
ストッパーのネジも追加。(マイクロスイッチは押す力が強すぎると壊れてしまいますので)
セミフルの切り替えはPDRに装備されている、排莢を左右で選択できるレバー(エアガンでは意味のない機構です)
を使用します。
磁気センサーの位置に正確に磁石が来るように設置。
基板は前方のフォアグリップ部分にすっぽり入ります。
BB弾発射機構としてのカスタムは特別な事はせず、
お気に入りACEONEのフルスチール歯のピストン、ピストンヘッド、定番のステンレスの加速シリンダーを普通に組みます。
さて完成!
と思いきや・・・動作確認時にはちゃんと動いていたセミ・フルセレクターが効かない・・・(何故だ!!)
電源つないでしばらくしていたら、ホットメルトが解けるくらいセンサーが熱をもっていたので、
内部がショート?して壊れてしまったようです。。
ただ、3本出ている配線の2本をそのままでセミ、短絡するとフルになったので、
磁気センサーは止め、物理的なマイクロスイッチに置き換える事にしました。
※追加:磁気センサーの仕様を調べたところ、
端子はそれぞれ電源3.3v、GND、信号線で、
磁石によりGNDと信号線が短絡する仕様でした。
排莢セレクターにマイクロスイッチ用の逃げ穴を加工。
この状態でセミ
この状態でフル
この仕様でちゃんど動作する事を確認して最後の組み込み。
メカボックス左側はモーター配線。
メカボックス右側はセンサー配線
前方の方は配線が多いですね。
コッキングレバーで動くエリアを占領してしまったので、コッキングレバーは動かせません。
(元々エアガンでは関係ない飾りだし、いいよね?)
バッテリーは3セル11.1V 1000mA
そうそう、このメカボックスで特筆すべきはこのボタン!
これ、逆転防止ラッチの解除ボタンがノーマルメカボに標準装備なんです。
プリコック仕様にすると、使用後にこの逆転防止ラッチを解除し圧縮されたバネを開放する必要があるのですが、
このメカボだと標準装備のこのボタンで解除可能!プリコックにもってこいです。
そして完成!
ブルパップなのでバレル長も長い物を選べるし、初速の調整もしやすいね。
肝心のトリガータッチやセミの切れがどんな感じになったかはこちらの動画をご覧ください。
フルでの動作はARES製のプログラムコントローラーで3点バーストに設定しています。
長々とご覧いただきありがとうございました。
PDRは今現在手に入れようとすると難しいのかな?
でもP90やファマスなどブルパップの銃に応用できると思いますので、もしよければ参考にしてみてください。
ではでは。
2019年03月22日
【AMOEBA化】 ”SAI GRYライフル” ARES製電子トリガー・インストール
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
趣味の時間が中々取れず更新が滞っておりますが、
少し弄ってみたのでご紹介します。
”AMOEBA”というのはARES社のブランド名です。
下記はメーカーリンク
http://www.amoeba-airsoft.com/
FET+トリガースイッチ+電気的フューズ機能+限定的なプログラミング
がメカボックスへ組み込まれた電動ガンのシステムで、
(今では電子制御されていない機種も含まれた総合ブランドになっている様ですが)
自分は「ハニーバジャー」で初めて触れました。
2016/02/05
もう一つ「AMOEBA」システムの銃を持ってまして、それはコヨーテベクターです。
公式にはARES製品と謳って無いですが、おそらく商標関係の追及をかわす為だと思われます。
中身はAMOEBAのシステムと同じでした。
2018/03/27
このAMOEBAシステムはセクターギアの位置を正確に制御することで
セミ・フルはもちろん、ピストン位置の制御ができ、
メカ式のセミフル切り替えレバーなどは全て省略する事ができメカボックスが簡素になる事です。
これらは他のEFCSと同等なのですが、
AMOEBAの優れている点は、なんといってもセクターギアの位置を検知する方法として
非接触の磁気センサー+磁石で行っている点です。
比較としては、DTMは極小のマイクロスイッチ、これは故障の原因になります。
TITANは光センサーなので非接触という点では同じですが、基板が露出している点で
センサーチップがちょっとした事で破損してしまう事、
また、メカボックス内部のグリスで正常に動作しない可能性があります。
という事で、自分はAMOEBAのシステムが大好きです。
メカボックス単体、基板単体でも入手可能ですし何より安い!(費用対効果として)
という事で、ハニバジャーのフレームがヤレてきた事もあり、SAI GRYライフルにAMOEBAメカボックスの
インストールを行います。
ハニーバジャーから取り出したメカボックスです。
仮組ではSAI GRYのレシーバーにそのまま入らなそうだったので多少加工が必要です。
このSAI GRYはG&P社製の電動ガンとして購入した物です。
後部が当たってしまうので1mmほどリューターで削る必要がありました。
AMOEBAメカボの後方からバネを入れられるのですが、蓋に当たるパーツが当たってしまうので、
2mmほどグラインダーで削りました。
バッテリーへの配線は短かったので延長しました。
また、この後に控えているプロジェクト「MAGPUL PDR-CのAMOEBA化」に向け、
データ収集です。
セクターギア中心とセンサー位置の関係を確認。
AMOEBA基板はセミ・フルの切り替えも磁気センサー+磁石で行います。
こちらも位置関係を確認。
今回はARES製のスリムグリップ+スリムハイトルクモーターを導入します。
※注意点として、プリコック仕様の場合は逆転防止ラッチ解除の際にトルクの強すぎるモーターは
ゴギングが強く上手く解除できません※
チラリと覗くAMOEBA基板
今回はついでにレプリカのEOTECH552レプリカを導入しましたが、カバーのツヤが気に入らないので
マットクリアーを塗装。
という事で組み込み終了。
そうそう、このAMOEBAメカボックスはセクターギアの磁石位置を変更しプリコック仕様としていますので、
レシーバー左には逆転防止ラッチを解除するための穴を開けました。
折角のSAIレシーバー+セラコートに穴を開けるのは忍びないですが、自分はあまり気にしていないので
ガッツリ穴開けています。
初速等はハニーバージャーから変わっておらず、強バネ+ルーズ&ショートバレルにより
爆音仕様のままです。
さてさて、次回は数年前から頭の片隅にあったまま手つかずでほったらかしになっていた
MAGPUL PDR-CのAMOEBA化をやろうと思います。
ではでは。